鎌倉市事業仕分けを傍聴しました その2

ブログには結果について掲載しましたので、ここでは内容に触れたいと思います。事業仕分けは3班に分かれて行われ、私は現在、観光厚生常任委員会に所属しているということもあり、生ごみ処理機助成や観光に関する仕分けが多い第2班を傍聴しました。対象事業、スケジュールは次の通りです。

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では、第2班の実際の事業シートをご紹介したいと思います。併せて、結果と質疑を記載したいと思います。

2-1 生ごみ処理機購入費補助金 生活環境 資源循環課

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結論:要改善【不要2、要改善 2(+1 コーディネーター)、現行1】

主な質疑、意見

1を投資すれば、2を削減できると説明しているが、7万世帯に全て導入すれば、多く削減できるのでは? 

→年間300台の助成が限界。市の財政上の枠組みあり。

・1を投資すれば、2を削減できると説明しているが、実際にお金は残っているのか?

→残っていない。生ごみが減っても、収集、燃やすコストは変わらない。

・電動生ごみ処理機の4万円の助成は高すぎる。売れ筋は4万円から5万円台だ。

・小田原では段ボール製のコンポストを普及させようとしている。

参考:生ごみたい肥化モデル事業/小田原市 http://www.city.odawara.kanagawa.jp/kadai_top/gomi/namagomi-taihi.moderu.html

私は下線の質問は鋭いと感じました。全世帯に普及すれば確実に生ごみは減ります。マンションには大きな生ごみ処理機を置けば各家庭に置かずに済みます。
 

2-2 深夜花火巡回警備業務 生活環境 環境保全課

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結論:要改善【要改善 5】

主な質疑、意見

・禁止行為の是正を求めることは、公権力行使の対象になるため、警備会社に委託するのではなく、非常勤や嘱託など市の職員がやるべき。

・鎌倉市の条例には罰則がないから実効性がないのでは。実効性を持たせるため条例改正をすべきではないか。

実効性がないなら条例を改正すべきというのはその通りだと思います。また、公務として行えば場合によっては公務執行妨害罪にも問えるので、非常勤や嘱託など(警察OBなど)で実施すべきと感じました。
 

2-3 再生利用施設啓発事業 生活環境 笛田リサイクルセンター

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結論:不要【不要2(+1 コーディネーター)、民間1、要改善 2】

主な質疑、意見

・この委託が、①NPO法人を育てるためのものか、②市役所でやると高くつくため、NPOに担わせているかがはっきりしない。

・①の目的が大きいと思う。よって、委託ではなく補助金にすべき。

・現NPOに特定しなければいけない理由はあるのか。公募又は入札したのか。職員は「たまたま一つしかない」というが、一つしか育たないのではないか。この程度なら、市職員がやった方が安上がりではないか。

・これだけの高リサイクル率を達成した上で、更に啓蒙・宣伝活動は不要ではないか。

透明性を高めるためにも広く公募は必要でしょう。また、リサイクルだけでなく、リデュースに力を注ぐべきだと思います。

2-4 緑化啓発に関する業務委託  みどり課 みどり

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結論:要改善【要改善 5】

主な質疑、意見

・2-4と同様に公募又は入札したのか。公園協会でいいのかという検証がなされてない。

・放置されている森林のみの事業にすべきではないか。山崎谷戸の会では会費を払って参加している。

・目的は放置された民有地の管理者の育成としているが、シニアレンジャーは市有地の管理しかしていない。目的と効果がずれている。何を目的とし、効果をどう測定するかの視点・検証がない。

・数値目標がない。本当にこれでいいのか。他に使いべきところがないのか。

明らかに目的と効果がずれています。予算特別委員会でも目的と効果、特に具体的数字に着目して目的はどれ位達成されたか考えるべきだと思いました。

2-5  観光振興支援事業  観光課 観光

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結論:要改善【民間1、要改善 4】

主な質疑、意見

・鎌倉花火大会、鎌倉まつり、薪能などの鎌倉ならではの観光に絞って、補助金や負担金を出すべき。観光客は鎌倉らしさを求めて来るのではないか。俳句&ハイクがあるから鎌倉にいこうとはならない。

・外から見て、(俳句&ハイクやビーチフェスタは)古都鎌倉に合った観光といえるのか。古都鎌倉にあった観光に集中投資すればもっと鎌倉らしさを磨けるのではないか。

・ビーチフェスタは鎌倉らしさに合致していないのではないか。

・単独のイベントでどれ位の効果があるのか?→平成20年は3700万円の支出で、約1億円の経済効果があった。

鎌倉に何を求めて観光客が来てくれるのか、このことを念頭に置きながら「選択と集中」をすべきです。

2-6 鎌倉青果地方卸売市場関係補助金 産業振興課 産業振興

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結論:不要【不要3、国県広域1、要改善1】

主な質疑、意見

・市場がなくなったらどうなるのか。→生果店などが困る。でも近隣市の市場で仕入れることは可能。

・流通マーケットは民に任せる話。生果店の存続のためという話ではない。

・延命措置のためにやっている。既得権保護以外の何物でもない。生果店に対する補助ではないか。

既得権の保護は鎌倉市一般会計予算の中には結構ありますが、鎌倉市全体のことを考え切り込む必要があるのではないでしょうか。

2-7 男女共同参画啓発事業及び女性センター運営事業 人権・男女共同参画課 男女共同参画社会 

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結論:要改善【要改善 5】

主な質疑、意見

・なぜ女性センターという名前になっているのか?→これは仮称。

・女性センターは不可欠とあるが、ハコモノは不要では。ハコモノではなく仕事の中身が重要。

・パスポート、鎌倉女性史などをこの場でもっとPRすべき。

・国、県、市の条例を見たところ、国は女性会館、県は女性センターがそれぞれある。鎌倉市の特徴はどうなのか。国、県ではできないから市でやるという発想がないと税金は突っ込めない。

・一般的抽象的啓発活動の段階ではなく、個別具体的なアクションの段階ではないのか。もう少し達成感が欲しい。

この手の問題は削減すべきとは言い難い分野ですが、目的と効果、二重行政になっていないかなどの視点で切り込むべきということが勉強になりました。

2-8 鎌倉市交通安全対策協議会補助金 交通政策課 地域安全

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結論:要改善【要改善 5】

主な質疑、意見

・交通安全キャンペーンは総じて、マンネリ化、高齢化が進んでいる。グッズを買って配るだけでいいのか。

・警察の下請けになっていないか。観光ものを織り込んだ鎌倉らしさを出せないか。

・この補助金の金は誰が管理するのか?→交通政策課で管理する。

・金が適正に使われているか誰がチェックするのか。外部からモニタリングできるようにすべき。

交通安全協会自体が天下り先になっていないか、自治会町内などに直に補助金を出すことも考えてもいいのではと感じました。

2-9 パークアンドライド等実施PR委託  交通政策課 総合交通

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結論:不要【不要3、国県広域1、要改善1】

主な質疑、意見

・鎌倉市全体として観光産業をどうあるべきか考えるべき。

・パークアンドライドが渋滞解消を目的としているのはわかるが、効果が疑問。環境手形に絞って事業を行うべき。鎌倉市はJR、モノレール、江ノ電に囲まれている。この交通資源をどう生かすかを考えるべき。

・環境手形は湘南モノレールは使えないのか?→今後使えるように交渉したい。

パークアンドライドが134号線沿いだけでは意味がない。大船などにも設置すべき。

134号線沿いだけでパークアンドライドを行っても効果が薄いと思います。横横道路の日野や朝比奈から来る観光客のためには十二所や大船に駐車場を確保しパークアンドライドを行う必要があると感じます。