鎌倉市のごみ処理にかかる経費について1

鎌倉市のごみ処理にかかる経費は高いのではないか?それがごみ処理経費に関して調べるきっかけでした。

鎌倉市は人口10万人以上50万人未満の市町村の中では、リサイクル率47.8%と5年連続1位になっております(http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/shigen/kisyahappyou20100420.html)。そのこと自体は素晴らしいことであり、鎌倉市民の皆さんが一生懸命ごみの分別を行っていただいた賜物だと思います。しかし、一方でリサイクル貧乏という言葉もあります。リサイクルはごみを燃やすよりもコストが掛かるのでリサイクルをすればするほどコストがかさむといわれているからです。

では、鎌倉市は本当にリサイクル貧乏になってしまっているのか、まずは環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課の「日本の廃棄物処理」(http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/ippan/h20/data/disposal.pdf)という冊子の11ページをご紹介します。

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この表を見てもらえば「リデュース率」が「リサイクル率」より上にあります。優先すべきは「リデュース率」であり、「リサイクル率」の向上はあくまでごみを減らす手段の一つであると考えます。

また、環境省HPには環境省廃棄物処理技術情報を公開しており、その中の一般廃棄物処理実態調査結果http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/ippan/index.html)という項目があります。そこでは、全国の各自治体がどの位ごみ処理に経費を掛けているのかなどの情報が都道府県別のエクセルファイルで各自治体ごとに見ることができます。私は環境省廃棄物対策課に連絡をし、どのように計算すればごみ処理にかかる経費を比較できるかそうだんしたところ、次の計算式を教えていただきました。

市民一人当たりのごみ処理にかかる経費=(処理及び維持管理費の合計-車両購入費-調査研究費+組合分担金)÷人口

なお、処理及び維持管理費の合計に組合分担金が入っていないので足しております。また車両購入費は年度により購入したりしなかったりであるため引いております。また調査研究費もごみ処理コストと言えないので引いてあります。

また、エクセルの表では「処理及び維持管理費 =人件費+処理費+車両購入費+委託費+調査研究費(組合分担金を除く)」となっております。そして、人件費についても「人件費=一般職+収集運搬+中間処理+最終処分」となっているため、人件費をA=一般職、B=その他(それ以外、おそらく現業)に区分し人口割りをし一人当たりの経費を計算しました。取り急ぎ、神奈川県の平成20年データを貼り付けいたします。

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上記は、元データ(20神奈川経費をダウンロード)の11ページを印刷したもの、元データがあまりきれいでなくてすいません。

神奈川県の中で、どのような位置に鎌倉市がいるのか考えてみます。

①人口一人当たりのごみ処理にかかる経費(神奈川県平均:11,954円)

1位 箱根町  42,390円

2位 葉山町  24,739円

3位 鎌倉市  19,868円

②人口一人当たりのごみ処理にかかる経費のうち人件費(神奈川県平均:5,916円)

1位 逗子市  9,959円

2位 鎌倉市  9,343円

3位 葉山町  9,340円

②人口一人当たりのごみ処理にかかる経費のうち人件費(その他、おそらく現業)(神奈川県平均:4,727円)

1位 逗子市  8,731円

2位 鎌倉市  8,046円

3位 葉山町  7,919円

箱根町は山間にある観光地であり、委託費が、一人あたり24,213円となっております。自区内処理ができずに他の自治体にごみ処理を委託しているため委託費が高くなっているものと思われます。

逗子市は、委託費が一人あたり865円であり、このことがごみ処理にかかる経費を下げています(鎌倉市の委託費は6,982円、葉山町は10,790円)

葉山町、鎌倉市は全体的に費用が掛かっているため、一人当たりのごみ処理にかかる経費の2位、3位となっております。

鎌倉市は現業の人件費が高いということがごみ処理コストアップの主原因となっております。これは岡田かずのり市議(http://www.okada-report.jp/linkp01.htm)が取り組んでいる「全ての都道府県、市区町村の中で鎌倉市の人件費がNO.1」であることにもつながります。

今後、リサイクル率ベストテンの自治体と比較すると、皆さんは驚かれると思います。すでに計算はしておりますが、体裁を整えていないためまだ公開はできませんが、近日中に公開しわかりやすい表を作りたいと考えております。

リサイクル率を上げることも大切ですが、費用対効果を考えることも大切です。私の6月定例会一般質問はこれらのデータを元に行いました。