本日の朝刊に鎌倉市議会事務局が鎌倉市議を採点していたという記事が朝日新聞、東京新聞に掲載されていましたのでご紹介します。
議員の評価は、本来選挙で有権者が行うというものであり、議員に何の報告もなく採点を行っていた点は問題だと思います。
以下、引用開始
鎌倉市議会事務局長 議員を職務評価 東京新聞 神奈川面 2月4日/Tokyo web
鎌倉市の議会事務局長(58)が、職務実績を上げる目標として、議員の資質や自律性の向上を課題に設定し、議員研修などを通して、その成果を数値評価しようとしていたことが分かった。市職員が議員の職務評価をするのは極めて異例で、局長は不適切だったとして、四日の議会各派代表者会議で陳謝する。 (斎藤裕仁)
市が部長、次長を対象に実績を自己評価させ、その結果をボーナスに反映させる人事評価制度の中で行われた。二〇〇九年度から試行で始め、議長が任免権を持つ議会事務局長も、市長部局の部長級と同様に対象とした。
実績評価の課題と目標は各部長が設定し、取り組みの成果を自己評価して市長に提出する仕組み。局長は〇九年度の目標として、議会審議のインターネット中継などに加え、議員の資質や自律性の向上を設定。議員研修を強化し、政策審議や政務調査費の収支報告書作成などの事務能力の向上を目指すとした。
成果を数値化するため、スタート時の能力について議員二十八人全員の評価を実施。ただ評価表に議員名はなく、ランダムのアルファベットで表記され、個別の数値も出していなかった。局長は「議員個別の評価ではなく、全体の平均値を出した」と説明している。
成果の自己評価は年度末に行うが、〇九年度は途中で市長選があって市長が交代したため、中止となった。一〇年度は、昨年十一月に評価者の松尾崇市長のヒアリングがあったが短時間だったため、詳しい内容説明ができないまま目標設定書を提出したという。
局長は「職員の立場として目標設定が適切ではなかった。また、議長にも書類は提出したが、きちんとした説明はしておらず、各会派にも説明をしなかった。反省して陳謝したい」と話している。
議会事務局長の人事評価については、任免権が異なる市長部局と同じ手法で行うことには、もともと無理がある。局長もその点を具申したというが、試行を理由に議論がないまま実施されており、抜本的な見直しが必要となりそうだ。
市議全員の議会活動を議会事務局員評価 鎌倉市、匿名で 朝日新聞湘南版2月4日/asahi.com
鎌倉市の議会事務局が2009年度に、全議員28人の議会活動を10項目について評価し、合計点などを一覧表にして市長部局に提出していたことが明らかになった。一覧表には個別の議員名は書かれていないが、議員らに評価のことは知らされていなかった。議員らは「越権行為」と批判し、4日開かれる議会各派代表者会議で対応を話し合う。
朝日新聞が入手した一覧表は横に、09年度の各定例議会ごとに議員名をA、B、Cなどと匿名で表記している。縦には10の評価項目が並ぶ。項目は、「民主主義や代表者の観念を持っているか」「厳正公平か」「自己の研鑽(けんさん)を怠っていないか」「議長を尊敬し、議会の秩序を守っているか」など。議会事務局長が人事上の実績評価を受ける際の資料とするためと、議員の資質向上を分析するために作ったという。
各項目には10点の配点があるが、議員ごとの数字は記入されず、28人の合計数字だけが示されている。この合計数字をパーセントに置き換えて総合点としている。6月議会は47.20%、9月議会は47.65%、12月議会は49.03%、2月議会は48.47%だった。
議会事務局長らの説明では、09年度から議会事務局長にも市の新人事評価制度が試行導入された。事務局長はこの制度に定められた年度当初の業務目標に「議員の資質向上」を掲げた。議員の評価は運転手を除く局長以下10人の議会事務局職員で手分けして担当したという。局長は昨年3月、一覧表を添えて自己評価シートを市長部局に提出したという。
議会事務局長は「あくまで目標達成の資料と、議員・職員の研修の参考にするためで個別に議員を評価するものではない。議員に事前に説明をしなかったのは配慮が足りなかった。議員に陳謝する」と説明している。
松尾崇市長は「年度の途中で市長になったので、自己評価の市長評価は留保し、特に一覧表にもこだわらなかった」とコメントした。
赤松正博議長は「事前に議会に説明がなく残念。議会事務局長の任免権は議長にあるが、評価は市長部局がするという制度の欠陥が生んだ問題だ。改善策を話し合いたい」と話した。(山元一郎)
以下、引用終わり

