鎌倉市の下水汚泥から放射性物質であるセシウムが検出されたとの報道がありました。鎌倉市は下水道は分流式で雨水は排水管に流せないことになっております(参照→http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kouhou/kamakura/h22/t100615-5.html)。しかし、雨水もマンホールなどから混入することがあるため、今回のように下水汚泥からセシウムが検出されたのだと思います。
セシウムやヨウ素は揮発性が高く福島原発の水素爆発の際に空気中に飛散したのではないかといわれております。チェルノブイリ原子力発電所事故において事故の直後においては健康への影響は主に半減期8日の放射性ヨウ素によるものであり、今日では、半減期が約30年のストロンチウム90とセシウム137による土壌汚染が問題になっている(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85「放射線物質の長期的動向」参照)。
下水汚泥からセシウムが検出された以上、小中学校グランド、公園などの地面に放射性物質が堆積しているのではないでしょうか。市は速やかな測定、分析を行うべきでしょう。私も主張していきたいと思います。
なお、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムに関する説明はウォールストリートジャーナルの記事を一部引用いたします。
以下、引用開始
炉心溶融で漏出する物質―危険なのはヨウ素、ストロンチウム 2011年 3月 14日
(略、途中から引用)
米環境保護局(EPA)によると、放射性ヨウ素は環境によっては大気中や水中で急速に拡散する。ただ、ヨウ素131の半減期は8日と短く、数カ月で完全に崩壊する。
放射性ヨウ素は口からあるいは吸入により簡単に体内に入り込む恐れがある。牛が食べる草に付着し、牛乳を通じて人体に入る可能性もある。葉物野菜に付着、あるいは海水魚や淡水魚に蓄積し、それを人が食べることもあるとEPAは説明している。
放射性同位体ストロンチウム90の半減期は29.1年。化学的にはカルシウムのような動きをするため、骨や歯に蓄積しがちだ。
たとえばチェルノブイリ原発事故では、大量のストロンチウム90が環境中に漏出し、当時のソ連、欧州北部、その他地域に堆積した。
ストロンチウム90は主に食品や水を通じて体内に入る。摂取すると骨の癌や白血病の原因となるといわれている。
セシウム137は半減期が30年で、全面的な炉心溶融で漏出するもう一つの危険な物質だ。食品や水から、ちりの吸い込みを通じて摂取される。摂取により癌のリスクが高まる。
ただ、日本ではチェルノブイリ事故後のような大規模環境汚染の可能性は小さいとケンパー博士は語っている(詳細は「チェルノブイリ事故後の大規模環境汚染の可能性少ない=日本の地震で専門家」に)。
以上、引用終わり
それでは、鎌倉市下水汚泥の放射性物質に関する記事をご紹介します。なお、カナロコになぜかアクセスができないため、神奈川新聞の記事を紹介しているniftyニュースから引用します。
以下、引用開始
汚泥から放射性物質、鎌倉市内2カ所の下水処理場/神奈川 5月25日 niftyニュース(神奈川新聞)
鎌倉市は24日、市内2カ所の下水処理場の汚泥などから放射性物質が検出された、と発表した。国の安全基準がないため健康への影響は不明だが、市は「県内の他の処理場の数値と大きな差はない」などと説明。汚泥の焼却灰は、飛散防止措置をとった上で保管するという。
市は18日、県内の下水処理場などでの検出を受け、市内の七里ガ浜浄化センター(同市七里ガ浜東)と山崎浄化センター(同市山崎)の2カ所で試料を採取。横浜市内の民間会社に調査を依頼していた。
その結果、七里ガ浜の汚泥から、いずれも1キログラムあたり36ベクレルの放射性ヨウ素と631ベクレルの放射性セシウムを検出。山崎の汚泥からは52ベクレルの放射性ヨウ素と529ベクレルの放射性セシウムを検出した。焼却灰からは、500ベクレルの放射性ヨウ素と3899ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、両施設への流入水や、処理後の河川などへの放流水からは、測定限界以下で不検出だった。
市では、取り扱い基準がないことから、17日から焼却灰の搬出を停止。焼却灰は1日約1・2トン出るといい、当面山崎の施設内で保管する方針だ。
以上、引用終わり

