観光厚生常任委員会の視察に参加しました

10月19日~20日にかけて観光厚生常任委員会で葛巻町と平泉町を行政視察することになっています。本日は葛巻町の「くずまき高原牧場」を行政視察しました。

葛巻町についてはこちらをご参照ください。

葛巻町 (wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E5%B7%BB%E7%94%BA

葛巻町役場 http://www.town.kuzumaki.iwate.jp/

 

葛巻町のキャチフレーズは「北緯40度 ミルクとワインとクリーンエネルギーの町 くずまき」です。くずまき高原牧場はキャッチフレーズ中の「ミルク」と「クリーンエネルギー」の一部を担っています。 

 

パンハウス←くずまき高原牧場内のパンハウスくずまき

 

クリーンエネルギー施設については、家畜ふん尿の利活用としてメタン発酵施設、木質バイオマスの利活用としてガス化発電(平成16年度から平成20年度まで実証実験をNEDOと月島機械㈱とともに行い、現在休止中)があります。しかし、これらの施設と比較し圧倒的な発電量を誇るJPOWER(電源開発)のグリーンパワーくずまきは時間の都合上見に行くことができず残念でした。 

 バイオガス

↑バイオガスプラント建屋、牛のふん尿13トン(=200頭分)、生ごみ日量200キロ(牧場内)を処理し、発電と熱利用を行っています。

消化層
↑バイオガスプラントの消化槽

木質チップガス化
↑木質チップガス化施設、現在は平成20年度に実証実験を行った後、NEDOと月島機械から機器類を無償譲渡されるも採算性の問題で休止中

↓また、地中熱ヒートポンプ、太陽光発電、太陽熱熱水器があるゼロエネルギー住宅も見学しました。

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私がこの視察でもっとも関心を引いたのは、観光資源が決して豊かとはいえない街で観光客が平成21年度は年間55万人訪れていることでした。最初は視察が多いからかと思いましたが、視察では年間3000人程で観光客増加にはさほど貢献していないようです。 

集客にもっとも貢献しているのがくずまき高原牧場で中でもグリーンツーリズム即ち体験型旅行・教育旅行というもので修学旅行などもよく訪れているようです。 

しかも、これらの観光に関する事業はいわゆる第三セクターで行われているものの、大幅な黒字ではないものの赤字にならず雇用を創出しているとのことでした。第三セクターといえば責任の所在が不明確で赤字の代名詞という印象を持っていましたが、これらと異なり、現町長、前町長ともに「地方自治体は株式会社、町民はお客さん」という理念の下、3つの第三セクターを運営してきたとのことでした。観光関連の第三セクターは3つありますが、いずれも地域活性化のためにつくられ、「元気な3セク三兄弟」と呼ばれU・Iターン者を中心に150人近くの雇用を創出しているそうです。

元気な3セク三兄弟は次の三つです。

①(社)葛巻町畜産開発公社(くずまき高原牧場)http://www.kuzumaki.jp/

②葛巻高原食品加工㈱(くずまきワイン) http://shop.kuzumakiwine.com/

③グリーンテージくずまき(交流、宿泊の拠点) http://www.greentage.com/

ある議員から旅行会社との関係を問われた葛巻町職員は「旅行会社とは仲が悪い、なぜなら旅行会社が入ると中間マージンが発生するため価格が高くなる。できるだけ適正な価格でサービスを提供したい」という考えで旅行会社とタイアップなどはしていないとのことでした。

家族を連れて来たいと思わせてくれる施設であり、大変参考になりました。自然エネルギーもさることながら、観光に関する取り組みは本当に感心しました。

 

明日は平泉町を訪れ、観光の視点から行政視察を行う予定です。