滞っていた『鎌倉市都市計画道路の見直し方針(案)』が示されました

私が、平成24年6月定例会で取り上げました「都市計画道路の見直し」について、市は「今年度中に見直しの方針案をまとめていきたい。」と答弁しておりましたが、その「鎌倉市都市計画道路の見直し方針(案)」が示されました。

鎌倉市都市計画道路の見直しについて

そもそもこの問題を取り上げたきっかけは、私がマンション管理士としてマンション管理会社に在籍していた際に、その敷地内駐車場を都市計画道路予定地が入っていたため、建築が制限されていたことがきっかけでした。しかも、その都市計画道路の実現可能性は非常に低いとみられておりました。

「実現可能性の低い都市計画道路」のためにいつまで私権が制限されるのか、というのが率直な思いでした。

最大の問題は、『平成19年6月に見直しの基本的な考え方が出て、6年以上たってるにもかかわらず、いまだに見直し案が出ていない』という点です。恐らく私が指摘しなければそのままになっていたのではないかと推察しています。

しかし、指摘後に速やかに見直し方針案が出されたことは評価します。

詳しくは、下記の平成24年6月定例会議事録抜粋をご一読いただければ幸いです。

 

 

平成24年 6月定例会-06月14日-02号 議事録抜粋

『次に、都市計画道路について質問させていただきます。今回、道路行政についてということで、都市計画道路、質問しようと思いました。実は、私が担当していたマンションが、その敷地の一部が由比ガ浜関谷線にかかっておりまして、私も、マンション管理していますから、仲介業者さんから重要事項を説明するために、重要事項調査書というのを管理組合で出さなきゃいけないんですけれども、そのときによく、都市計画道路の予定地ですというようなことを書いた覚えがあります。

 また、現地で、そのマンションの隣の人の家が、ちょうど、あそこの由比ガ浜関谷線の、まさに真ん中にかかっている家のところの方がいらっしゃいまして、私がマンション管理したときには、たまたま隣地で、ちょっと、竹、笹の問題でいろいろ話したときに、なかなかこの都市計画道路が進まないのよと、もうはっきりしてほしいというふうに言われたことを、今から3年ぐらい前、3年以上前ですね、そういう記憶がございます。ということで、都市計画道路の問題を取り上げさせていただきました。

 都市計画決定がなされていて、いまだ事業認可を受けていないケースという場合は、都市計画道路予定地内での建築物の建築をしようとする場合、原則として都道府県知事の許可が必要になると。また、都市計画に適合した建築物である場合や、階数が2階以上で、地下階を有せず、主要構造物が木造か鉄骨造で、かつ容易に移転・除去できる建築物であると認められる場合は許可を受けることができるというふうになっていまして、非常に私権が制限されているなと。当然、道路ができるんで、鉄筋コンクリートのマンションができたら困るわけで、それはやむを得ない部分があるんですが、ただその計画自体がいつまでも実現する見込みがないというものであれば、そこは問題なんじゃないかなと思います。

 今回、都市計画道路、じゃあ、鎌倉市の現状どうなっているのかなというふうに思いまして、いろいろと調べてみると、神奈川県では、平成18年3月に都市計画道路の見直しのガイドラインというものを発表しまして、それを受けて、鎌倉市は平成19年6月にパブコメを経て、鎌倉市都市計画道路の見直しの基本的な考え方を示しました。ちなみに、県のガイドラインの進め方フローには、ステップ1、見直し検討対象路線の選定、ステップ2、必要性の検証方法、ステップ3、事業実施時期の見込みとルート・構造などに係る課題の整理、ステップ4、交通量の検証というふうになっております。

 おおむね鎌倉市の計画も、これに似たような計画になっておりまして、ステップ3のところと、ステップ4のところが、若干違いますけれども、このような4段階の構成になっています。これらの経過を経て、存続するのか、変更するのか、追加するのか、廃止するのかと、どれに該当するのかを決めて、都市計画の変更を行うというふうになっていました。

 まず初めにお伺いいたしますが、鎌倉市都市計画道路の見直しの基本的な考え方のその後の進捗状況はどうなっていますでしょうか。また、鎌倉市のガイドラインですね、鎌倉市都市計画道路の見直しの基本的な考え方の、この中の見直しの進め方の流れというので、ステップ1からステップ4までありますが、そのどこの部分で、今現在いるのかということを確認させていただきたいと思います。

 

◎土屋志郎 まちづくり景観部長  都市計画道路の見直しは、今御紹介ありました鎌倉市都市計画道路の見直しの基本的考え方に基づき、段階的に検討を今進めているところでございます。

 ステップ1の見直し対象路線の選定、それからステップ2の見直し対象路線の必要性の検討、ステップ3の課題解決策、ステップ4の将来交通量の推計を含めた総合評価といった各段階のうち、現在はステップ1~3について、原局案、たたき台ですが、を作成し、県の関係機関及び庁内関係課と調整を行っているところであります。

 ただし、このフローにあります市民意見の聴取を行っていないということから、今後複数回行っていく予定でございます。

 

◆3番(飯野眞毅議員) 実は今鎌倉市、平成19年6月に基本的な考え方というものが出ていまして、6年経過しています。一方、小田原市は、見直しの基本的な考え方が平成20年2月、見直し案の公表ですね、これが今、ステップ1からステップ4までが全部終わって、見直し案というのを提示するのが平成22年3月ごろということで、約2年ぐらいかかっています。横須賀市は、都市計画道路見直しのガイドラインのあり方が平成20年2月、都市計画道路網の見直しについてが、平成22年3月で、約2年かかっています。

 鎌倉市は、平成19年6月に見直しの基本的な考え方が出て、6年以上たっていますけれども、いまだに見直し案が出ていないのはなぜなんでしょうか。

 

◎土屋志郎 まちづくり景観部長  先ほど御答弁したとおり、見直し作業を現在進めてきたところでございますが、古都保存法等、他市と違う状況があり、時間を要している状況にあるということでございます。

 ただし、他市と比べておくれているということでございますので、今後については、さらに体制を整えて対応していきたいというふうに考えております。

 

◆3番(飯野眞毅議員) 正直申し上げて、ちょっと遅いかなと。古都保存法ですとか、そういう法令があるのは、確かに私も存じていまして、鎌倉の緑が多いとか、そういう地形の問題があるのかもしれませんけれども、それが横須賀とか小田原が2年でできて、鎌倉が6年たってもできないということの合理的な根拠にはなり得ないというふうに思っております。ですから、その点も踏まえて、じゃあ、いつまでその見直し案を示していただけるのか、お伺いしたいと思います。

 

◎土屋志郎 まちづくり景観部長  今後は、原局案をもとに都市計画道路の見直しの方向性などを整理した後、パブコメ等を、手法を利用しまして、市民が抱えている問題や路線に対する意見等を把握しまして、関係機関との調整を行い、また専門的見地から都市計画審議会の意見、助言を受けまして、今年度中に見直しの方針案をまとめていきたいと考えております。

 

◆3番(飯野眞毅議員) 今年度中に、何とかよろしくお願いします。長期間市民の私権を制限しているにもかかわらず、見直し案が6年間できていないというのは、ちょっと問題あると。ただ、一方、私自身も議員になってから3年間、1回も指摘しておりませんので、そこの部分は、みずから反省しているところはありますが、ぜひこれからが大事ですから、まあ1年、今年度中に出されるということで、ぜひ対応していただきたいと思います。』