6月定例会が6月29日に終了いたしました。
私が所属する総務常任委員会では、市庁舎移転に関する「市民にとっての市役所機能の在り方について」及び「移転先の整備、現在地の跡地利用について」について、閉会中継続審査を実施することになり、次回、総務常任委員会は7月9日13時10分から開催されます。
また、総務常任委員会において、採択された『陳情第6号「市備蓄の安定の事前配布と乳幼児用ゼリー状安定ヨウ素剤導入を求める陳情」』について、本会議において賛成多数で採択されました。この陳情について、賛成討論を行いましたので原稿をご紹介いたします。
【陳情第6号「市備蓄の安定の事前配布と乳幼児用ゼリー状安定ヨウ素剤導入を求める陳情」について、賛成の立場から討論に参加いたします。
当該陳情の要旨は、①現在、鎌倉市が備蓄している安定ヨウ素剤を有効に活用し、事前に配布すること、②3才未満の乳幼児に対しては、ゼリー状の安定ヨウ素剤を事前に配布することを求めるものです。
私が安定ヨウ素剤について初めて取り上げたのは、平成23年3月11日に開かれた予算特別委員会の午前中の消防と防災の各部署への質疑の際でした。まさか、その日の午後に東日本大震災、福島第一原発事故が起き、そして、数日後に安定ヨウ素剤を服用する子どもたちがニュースで映し出されるとは当然考えてもおらず背筋が寒くなったことを今でも記憶しております。
その後、一般質問、代表質問、予算特別委員会等の機会を捉えて、「安定ヨウ素剤の備蓄」を主張し続け、松尾市長は平成25年2月定例会の2月21日の当時私が所属していた会派「鎌政会」岡田かずのり氏の代表質問に対し、松尾市長は「現在、策定中の鎌倉市緊急事態対策計画の個別計画に放射性物質災害対策を位置づけ、避難対策の一つとして安定ヨウ素剤の備蓄を進めます。」と答弁され安定ヨウ素剤の備蓄が前に進み始めました。
しかしながら、薬剤師をはじめとする医療関係者の調整など非常に困難であったということは聞いております。安定ヨウ素剤備蓄に向けて尽力下さった方々にこの場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。
そして、同僚議員も継続して取り上げてくださったこともあり、現在、鎌倉市は6万人分11万錠の安定ヨウ素剤を備蓄し、緊急時には市内12か所の小中学校を応急救護所に指定した上で分散配置して薬剤師会の協力のもと配布する体制となっています。
しかしながら、安定ヨウ素剤の服用は陳情書に説明されているようにタイミングが全てであり、福島第一原発事故の際の「国からも県からも指示がない中、住民への配布、服用を指示しなければならなくなった状況」を鑑みると、そのような事故が生じた場合は相当の混乱が生じることが予想されることから、一か所に備蓄するということは安定ヨウ素剤が行きわたらない可能性が高いことが予想されます。
安定ヨウ素剤備蓄についての調整の難しさを考慮すると一足飛びに事前配布までたどり着くことは大変なことであることが予想されるため、まずは12か所の応急救護所に分散して備蓄、そして、更に調整を進め最終的には事前配布など段階的に進めていただくという方法もあるかと思いますので担当部局の方々には更に汗をかいていただき調整を進めて最終ゴールに向け取り組んでいただきたいと考えます。
また、3才未満の乳幼児用のゼリー状の安定ヨウ素剤についてですが、市は現在、薬剤師の方々に錠剤を砕いて調製し準備すると委員会で説明がありました。しかしながら、先に申し上げました混乱の中で数百人単位の調製が必要となった場合にかかる時間の想定はなされておらず現実的に対応できるか疑問が残ります。また、デイズジャパンの2017年3月26日「次の原発事故に備えて、ヨウ素剤を持とう!」の記事に「チェルノブイリ事故では苦いヨウ素剤をそのまま飲んだ幼児は吐き出したため、丸薬を砕いてシロップに混ぜてなめさせたケースが多かったという。」という記載がありました。乳幼児にかぜ薬を飲ませることの困難さは経験がある方であれば容易に想像できると思います。
これらの点を考慮するとゼリー状の安定ヨウ素剤の必要性があるものと考えます。もちろん、受注生産であることや単価が高いという課題もありますが、他の自治体と共同購入により大量発注することにより単価を下げるなどの努力をしていただき、是非進めるべき施策であると考えます。
以上の理由から、当該陳情には合理性、必要性があると判断し、賛成討論といたします。】

