2月定例会が終了しました~再議について

昨日、2月定例会が終了しました。

計画停電の中の予算特別委員会も終了し、昨日が最終日でした。

3月22日、予算特別委員会最終日に、市長提出の予算案に対し、山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設をつくらないでごみの減量化をするという市長代替案の予算を削り、山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設に関する予算を復活させるものと坂ノ下市民プールに関する予算が盛り込まれたの修正予算案が、神奈川ネットワーク運動・鎌倉日本共産党鎌倉市議会議員鎌倉みらい公明党鎌倉市議会議員団新・かまくら民主の会(民主党とは異なります)の5会派が共同で提出され、反対したのは鎌倉無所属の会民主党鎌倉市議会議員団でしたが、賛成多数で修正予算案が予算特別委員会で可決しました。

昨日の最終日も賛成多数で可決されました。それに対し松尾市長は、「ごみ減量化に関する予算及び山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設」に関する予算について再議書(下記参照)を提出しましたが、20名の議員の賛成で(2/3を越えたため)可決しました。

私は、修正案に対し反対、市長の再議については賛成(修正案に反対)いたしました。鎌倉無所属の会、民主党市議団は坂ノ下市民プールについては、現在の管理棟(更衣室、シャワー、トイレなどがある建物)が耐震基準を満たしていないため、プレハブ対応になる場合は、修正案は買取であるリース契約となっておりましたが、レンタル契約により経費を抑えるべきであると主張しました。

バイオマスエネルギー回収施設は、時期尚早だと考えています。理由は次の通りです(私の代表質問から引用)。

1、『2月15日の新聞報道によれば、『総務省:バイオマス関係事業 政策効果「皆無」と判定』という記事が出ておりました。同僚議員の一般質問でも取り上げられていましたが、内容は、『下水汚泥や生ごみ、間伐材など燃料や堆肥(たいひ)、素材として再生可能なバイオマス(生物資源)をめぐり、総務省行政評価局は15日、国が2008年度までの6年間に実施した214事業について、地球温暖化防止など期待される効果が出ている事業を「皆無」と判定、農林水産省など関係6省に改善を勧告した。関連6省は214事業のうち161事業(75%)について「効果が出ている」と回答したが、行政評価局の独自評価では循環型社会の形成などにつながるだけの効果が出ているケースはゼロ。「効果はあるが低調」と「効果の程度が不明」を合わせても35事業(16%)にとどまった。』という内容です。

原料調達率を見ると、全体で73.1%ですが、食品廃棄物等処理施設では65.1%、下水処理施設では74.2%となっています。

また、バイオガス利用率(結果報告書P75)は生産したバイオガスを100%利用している施設は9施設(27.3%)、残り24施設(72.7%)は使用しなかったバイオガス(余剰ガス)を焼却処分しています。この結果に対し、総務省行政評価局は、『有効利用が図られるべき余剰ガスを廃棄するなど、国費投入により得ようとする効果が発現しておらず、また、地球温暖化防止の観点からも適切でないものが見られる』としています。

また、メタン発酵を行っている施設は消化液脱水汚泥が発生しますが、残渣の利用率は関連データを把握できた13施設のうち75%以上が5施設(うち100%が5施設)、50-75%が1施設、25%未満が7施設(内0%が5施設)となっています。総務省行政評価局は『残渣の利活用が進まず、薬剤や化石燃料等を用いて廃棄処理しているものが見られた。このような状況は、地球温暖化防止等の観点から適切でなく、また、廃棄処理のために多額の費用を投じている施設も見られる現状は、経済性の観点からも解決すべき課題になっている』と評価しています。』

2、バイオマスエネルギー回収施設をつくり、鎌倉市が処理しようとしていたのは、家庭系生ごみ、事業系生ごみ、下水汚泥となりますが、家庭系生ごみは組成が季節により異なります。成分がある程度一定している下水汚泥を好気性微生物により処理する標準活性汚泥法ですら微生物(生き物)を使う処理であるため化学的な反応(薬品を混ぜるとある物質ができるなど結果が必ず出る)と異なり、ある程度の経験を要する仕事になります。生ごみを嫌気性微生物を使いメタン発酵させることは、下水汚泥のように組成が一定しないため安定的に処理することは難しく、まして、生ごみと下水汚泥を加えたものを処理することは更に難しい。

3、バイオマス技術は都心にはなじまない。なぜなら発酵消化液や発酵汚泥を農地で有効利用できないから。農業の盛んな地域で「エネルギーの地産地消・地域の活性化」という意味で取り組むべき。

参考:環境バイオマスフォーラム2010 @ 東京ビックサイト に参加しました 2

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4、全国で鎌倉市が山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設でやろうとしている処理をしている施設は、平成23年4月から稼働する北広島市の施設だけです。また、鎌倉市と同規模の施設もありません。他市で鎌倉市と同規模で稼働している施設がないため、安定的稼働に疑問を持たざるを得ない。

→鎌倉市がやろうとした処理=家庭系生ごみ+事業系生ごみ+下水汚泥

石川県珠洲市=事業系生ごみ+下水汚泥+浄化槽汚泥+集落排水汚泥+し尿汚泥

http://www2.jarus.or.jp/biomassdb/static/2/17/217020100.html#top

北広島市(「4.導入にあたり工夫・苦労した点、課題、対処法など」の「しかしながら、既存の下水処理センターを活用しての混合処理方式は、現在のところ石川県珠洲市の例しかなく、なおかつ家庭系生ごみを混合処理する方式は全国的にも例がないことから」という箇所に注目ください)

北広島 

 

 

各議員の賛否については次の通りです。

再議の際に修正案に賛成した会派・議員(敬称略、鎌倉市議会HPから引用) 20名

神奈川ネットワーク運動・鎌倉(4名)

  • (代表)三宅真里
  • 石川敦子
  • 太田治代 
  • 石川寿美

日本共産党鎌倉市議会議員団(4名)

  • (代表)吉岡和江
  • 赤松正博
  • 高野洋一
  • 小田嶋敏浩

鎌倉みらい(4名)

  • (代表)伊東正博
  • 池田実
  • 渡邊昌一郎
  • 前川綾子

公明党鎌倉市議会議員団(3名)

  • (代表)大石和久
  • 西岡幸子
  • 納所輝次

新・かまくら民主の会(2名)

  • (代表)中村聡一郎
  • 久坂くにえ

無所属

  • 山田直人
  • 中澤克之
  • 松中健治

再議の際に修正案に反対した会派・議員  7名

鎌倉無所属の会(3名)

  • (代表)髙橋浩司
  • 安川健人 
  • 長嶋竜弘 

民主党鎌倉市議会議員団(2名)

  • (代表)岡田和則
  • 飯野眞毅

 無所属

  • 千一
  • 渡辺隆  

参考:予算案提出に関する長と議会との関係についての地方自治法の規定http://www3.bunbun.ne.jp/hutongmi/052.htm

市長が提出した再議書

H23修正案009 

予算に関する議会からの修正案H23修正案001 
H23修正案002 
H23修正案003 
H23修正案004 
H23修正案005 
H23修正案006 
H23修正案007 
H23修正案008