本日、午後7時30分から鎌倉市医師会立産科診療所(ティアラかまくら)運営協議会を傍聴しました。傍聴者は私一人でした。なお、資料は協議会終了後、回収されました。
ティアラかまくらについては医師会立という全国初の取り組みであり、また鎌倉市も多額の補助金を支出しているため、その支出が妥当かどうか判断する材料にするために産科しました。
議題は次の通り
議題1、平成21年度産科診療所の運営状況等
・あかちゃん誕生(出産状況)・(平成22年)分娩予約一覧表
・平成20年度決算報告書(鎌倉市医師会決算書の産科診療所特別会計について)
・平成21年度執行状況について(産科診療所特別会計の12月末現在)
・広報活動(HP、衛生時報)
議題2、神奈川県 平成22年度以降の運営計画について
議題3、医療事故防止対策について(ティアラかまくら)
議題1、平成21年度産科診療所の運営状況等
・あかちゃん誕生(出産状況)・(平成22年)分娩予約一覧表
・平成20年度決算報告書(鎌倉市医師会決算書の産科診療所特別会計について)
・平成21年度執行状況について(産科診療所特別会計の12月末現在)
・広報活動(HP、衛生時報)
議題2、神奈川県 平成22年度以降の運営計画について
議題3、医療事故防止対策について(ティアラかまくら)
議題1、平成21年度産科診療所の運営状況等
「あかちゃん誕生(出産状況)」
平成21年3月から平成22年1月12日までの出産状況
合計196件(男の子98件、女の子98件) 市内150件、里帰り36件、市外10件
「(平成22年)分娩予約一覧表」
月別分娩 平成21年4月~平成22年1月○日(○は飯野の記載もれ) 186件
1月○日から平成22年3月までの予約数 59件
21年度分娩数推計 合計 245件
「平成20年度決算報告書(鎌倉市医師会決算書の産科診療所特別会計について)」
・平成20年度決算書
資産合計 50,050,754円(うち、普通預金49,162,881円、未収金887,873円)
負債合計 49,254,987円(うち、未払金44,854,987円、預り金4,400,000円)
正味財産 795,767円→説明ではほぼ「とんとん」とのことでした。
・平成20年度 正味財産損益計算書
①経常収益 276,054,512円
内訳:受取補助金 268,474,457円(産科診療所開設改修費補助金175,140,000円、産科診療所運営費補助金93,334,457円)
諸収益 708,404円
診療収益 6,871,651円(分娩4,223,640円、診療報酬2,648,011円)
②経常費用 275,258,745円
内訳:事務所費 100,118,745円(管理費69,036,695円、人件費31,082,050円)
工事費 175,140,000円
③正味財産(①-②) 795,767円
ティアラかまくらの出産費用は、鎌倉市民の方で個室利用の場合は55万円、3人部屋使用の場合は50万円、
市外の方で個室利用の場合は60万円、3人部屋使用の場合は55万円となっておりますので
1件分娩数が減れば数万円しか正味財産が残らなかったということになります。
「平成21年度執行状況について(産科診療所特別会計の12月末現在)」
執行状況については、決算書を書く写すのに時間を取られメモをすることができませんでした。
質問として次のものがありました。
Q:自費収入の部分で、予算205,800,000円に対し12月末で約1億円(質問者は実際には具体的数字を資料に基づき言われてました)は少ないのでないか?
A:予算は300分娩で組んでいる。しかし、平成21年4~6月は予約が入らない時期もあった。平成21年度は240分娩くらいであると思われる。
Q:賃借料44,475,000円の内訳は?
A:ティアラかまくらの土地建物で3千万円位、医療器具リースで1千万円位、他に布団のリースなどもある。
「広報活動(HP、衛生時報)」
ホームページができたことや衛生時報のなかでティアラかまくらに関する記載の報告などが行われました。
議題2、神奈川県 平成22年度以降の運営計画について
神奈川県地域医療再生計画(案)の概要について、ティアラかまくらについても☆の事業で補助金の対象になるため説明が行われました。
神奈川県 平成21年11月6日 記者発表資料より引用。http://www.pref.kanagawa.jp/press/0911/015/index.html
神奈川県地域医療再生計画(案)を策定しました
国の平成21年度補正予算において措置された「地域医療再生臨時特例交付金」の実施計画として2計画案を策定し、平成21年11月6日に国に提出しました。
1 計画案策定の趣旨
地域における医療課題の解決に向けて実施する医療機能の強化や医師等の確保に向けて取り組む施策・事業について、各都道府県が「地域医療再生計画」(平成21~25年度)に位置付けて実施するために策定するものです。
なお、施策・事業の実施に必要な財源については、主に、国の補正予算において措置された「地域医療再生臨時特例交付金」を活用します。
2 検討経過
本年6月以降、市町村・医療関係団体及び県内医科大学等へ計画に盛り込む必要がある事業についての照会を行うとともに、神奈川県医療対策協議会、神奈川県保健医療計画推進会議、神奈川県医療審議会などにおいて意見を聞きながら策定を進めてきました。
3 今後のスケジュール
本年12月に国において有識者による協議会を開催、計画案が審査される予定です。
その後、県として地域医療再生計画を策定します。
なお、計画内容の具体化については、今後、予算審議を経て、事業化されることになります。
4 計画案の概要
(1) 神奈川県東部地域医療再生計画(案)
ア 対象地域
横浜南部及び横須賀・三浦二次保健医療圏を中心とする地域とその周辺地域
イ 目標
周産期をはじめとする安定的な医療提供体制の確保及びその医療提供体制を確保するために必要な医師、看護師等の医療従事者の確保
ウ 具体的な施策・事業
(ア) 周産期をはじめとする医療提供体制の安定的な確保 ←☆ 1事業所当たり約3千万円の補助
a 身近な出産の場の確保等
b ハイリスクな出産への対応
(イ) 安定的な医師・看護師等医療従事者の確保【全県域で取り組む事業】
a 医師、看護師等のライフステージに応じた支援の充実
b 医科4大学と連携した医師派遣システムの構築
エ 基金活用額 約27億円
(2) 神奈川県西部地域医療再生計画(案)
ア 対象地域
県央二次保健医療圏を基点とし隣接する相模原及び湘南西部二次保健医療圏を中心とする地域とその周辺地域
イ 目標
24時間の相談対応など安心できる救急医療体制の整備・充実及びその救急医療体制を支える地域における医療連携の強化
ウ 具体的な施策・事業
(ア) 安心できる総合的な救急医療体制の整備・充実
a 二次救急医療体制の整備・充実
b 救急医療体制の体系的な再構築
(イ) 救急医療を支える地域における医療連携の強化
a 地域連携クリティカルパスを利用したネットワークの構築
b 在宅医療提供体制の充実
c 地域医療連携の強化及び適正受診の普及等相談体制の確保
エ 基金活用額 約23億円
以上、引用終わり
なお、市医師会は1億5千万円の補助を県に要望していたが、約3千万円というのが県の回答だったそうです。この補助金はいわゆる「ハコモノ」に関する補助金になります。「コンクリートから人へという流れに逆行する典型例である。全国でハコモノはできたが、医師がいないというケースが多く発生している。人件費などソフト面の補助に転換すべきであるとの意見がありました。
議題3、医療事故防止対策について(ティアラかまくら)
ティアラかまくら事務局から医療事故防止対策について発表がありました。
主な内容は以上です。ティアラかまくらでは常勤医師が1名しかいない状況です。市は年間分娩数360を目標にしておりますが、現状では常勤医師も月22日近くティアラかまくらに拘束されている状況でありかなりお疲れのようでした。また、8床のベットでは360分娩が限界であるため、年間分娩数を増やすためにはベットの増床が必要ですが、現在の建物に増築等は接道上の問題があり難しくなっています。当然、増床する前提として常勤医師を増やすことが前提となりますが、なかなか募集しても人員確保が困難なようです。ティアラかまくらは他の病院と比較し医師一人あたりの分娩数が多くなるため勤労条件としてはいい方ではないことが原因となっているという意見もありました。
黒字化は厳しく市の補助金頼りというのが現状であり難しい状況に陥っています。
平成21年度の分娩数は推計245件、市が支出した運営補助金は93,334,457円であり
単純計算で、鎌倉市であかちゃんを生んでもらうために、1分娩あたり約380,956円を支出しております。
市として今後も補助金を出し続けていくのか、選択を迫られる日が来ると思います。

