私が12月の一般質問で取り上げました「坂ノ下漁港計画」について、神奈川新聞の記事が出ておりましたのでご紹介いたします。この「坂ノ下漁港計画」は10月25日に行われた鎌倉市長選挙において、民主党が推薦した渡辺光子氏と民主党の間で政策協定書に盛り込んおりました。盛り込んだ理由は「腰越漁港に続き更に漁港が本当に必要なのか」という点と「環境や生態系への影響が甚大である」という点で民主党はこの計画には反対をしておりました。その内容と似た政策が松尾市長の政策にも入っており、「坂ノ下地区の鎌倉漁港整備計画(調査で約9,500万円)を見直します」と書かれておりました。「見直し」にも色々な解釈があります。極端な話をすれば、「見直し」た後、やはり漁港計画を推進すべきであるという結論も導けなくはないからです(常識的には考えられませんが)。そこで、私の公約にもなっている野村総研跡地の問題と併せて次のような質問を行いました。
〇市長のマニフェストには 「坂ノ下地区の鎌倉漁港整備計画(調査で約9,500万円)を見直します。」とある。
ア どのように見直すのか。中止するということか。
イ 漁港を作った場合の生態系への影響はどのようなものがあるか。
ウ もし中止するとして、鎌倉漁業組合の方々の船をどうすべきだと考えるか。
これらに対する回答が新聞記事に書かれておりますので、以下引用いたします。
鎌倉市・坂ノ下地区 漁港計画見直しへ 市長「調査費は執行困難」 財政状況理由
鎌倉市の坂ノ下地区で進む漁港整備事業が、大幅な計画変更を余儀なくされそうだ。マニフェスト(選挙公約)で見直しを掲げた松尾崇市長は、市議会12月定例会でも見直しの方針を表明。財政状況の悪化や市民の合意形成の不十分さを指摘し「現代段階で(整備に向けた)調査費の執行は困難」と述べた。
鎌倉市旧市街地に位置する由比ヶ浜・材木座の海岸には漁港施設がなく、漁師らは砂浜を拠点に漁業活動を行っている。浜辺に小屋を建てて、船の出し入れも台車を利用して浜辺から行っている。台風などで高潮被害に見舞われることもたびたびあり、漁港整備は地元漁師の長年の悲願となっている。
漁港整備に向け、市は漁協関係者らと漁港対策協議会を設置。1988年から第1次、94年から第2次を開き、いずれも漁港は必要という結論に達した。だが、市西部の腰越漁港整備と重なったこともあり、実現には至らなかった。
大きな転機となったのが、2009年で、3月には第3次の対策協がスタート。必要性は第2次までに確認済みとして、整備を前提とした議論が始まった。
市も今後5カ年で約9500万円をかけ、海底の測量や波浪観測などを進める方針を決定。手始めに09年度予算では基本構想策定などのために1200万円の予算を計上していた。
ところが、市長の交代で情勢が一変。見直しの理由については、松尾市長は市議会の一般質問で「整備は国庫補助を前提にしているが、国県市の財政状況は悪化しており、歳入が確保されるか疑問」と述べた。さらに「候補地は岩礁が広がり藻場が形成されるが、漁港整備によりこれが消失することになる」と環境への悪影響も口にした。
一方で「鎌倉の水産業の活性化や後継者育成のためには、就労状況の改善や台風被害の軽減など、漁業者が安心して操業できる環境改善は当然必要。今後、漁業者と話し合いの場を持ちたい」と述べ、対策の必要性は認めた。
これに対し、鎌倉漁協の前田恵三副組合長は「鎌倉の漁業の実態を知ってもらうため、市長には一度船に乗ってほしい」と要望。「やめるならやめるで(市長がマニフェストで明記した)漁業振興をどう進めていくのか、納得できる返事がほしい」と話している。
以上、引用終わり
鉄は熱いうちに打てという諺にもあるように、松尾市長の決意が変らないうちに言質を取り後退できないようにするため、野村総研跡地の博物館・美術館計画と坂ノ下漁港計画の中止に関する質問を行うことにしました。松尾市長は両計画とも計画推進のための予算を平成22年度には入れない旨の答弁を行っています。
私の基本的な考え方に「ハコモノ」などの建設を止めることにより経費を削減し、子育て世代やお年寄りの方々のための福祉を充実させるべきであるというものがあります。実は松尾市長も全く同じ考えであるということは市長選前から聞いていました。同床異夢ならぬ、異床同夢であるかどうかを今後もしっかりと行政を監視いたします。
松尾崇 鎌倉市長のマニフェスト http://www.matsuonet.com/pdf/manifesto_2009_05.pdf

