鎌倉市内の海岸保全施設の整備等について
(質問要旨)
私の地元、鎌倉市坂ノ下地区では、平成29年の台風21号によって、高波が護岸を越え、複数のマンションで浸水被害が発生した。
地元からは、国道134号沿いにある護岸の嵩上げを望む声が届いている。最大クラスの津波に対しては、避難を原則とするが、比較的頻度の高い津波に対しては、護岸等の海岸保全施設を整備して守る必要がある。
また、津波は河川を遡上し、海から離れたところにも被害をもたらすことから、河川における津波の遡上への対策についても、検討していく必要がある。
そこで、鎌倉市内の海岸保全施設の整備をどのように進めていくのか、津波の河川遡上の対策も含めて、所見を伺いたい。
(答弁)
県土整備局関係の御質問についてお答えします。
鎌倉市内の海岸保全施設の整備等についてお尋ねがありました。
相模湾沿岸では、海岸近くまで人家が集中している地域が多く、ひとたび津波や高潮が発生すると、被害が甚大になる恐れがあります。
そこで、県は、海岸及び後背地の人々の生命や財産を守るため、平成28年3月に変更した相模灘沿岸海岸保全基本計画で定めた津波と高潮を対象に、護岸や堤防などの整備に取り組んでいます。
具体的な護岸や堤防の高さは、海岸ごとに概ね数十年から百数十年に一回程度発生する津波と、より発生頻度の高い高潮を比較して、高い方の波に対応する高さとしています。
こうした考え方のもと、鎌倉海岸については、津波を対象とした高さとしており、既設の護岸より、最大で約2メートル高くする必要があります。
一方、施設整備にあたっては、海岸の後背地を防護する機能だけを考えるのではなく、人家や店舗が立ち並ぶこの地域の海岸の状況を踏まえ、海の眺望への影響なども十分考慮する必要があります。
そこで県は、今年度から、護岸周辺の測量や地質調査に着手し、来年度からは、地元鎌倉市や地域の皆様のご意見を丁寧にお聞きしながら、海岸保全施設の具体の構造などについて、検討を進めます。
また、鎌倉市内を流れる滑川や神戸川では、津波が河川を遡上する際に浸水被害の発生が想定されており、河川施設で防御する対策もあわせて検討していく必要があります。
対策としては、堤防のかさ上げや、河口部での水門設置などが考えられますが、今後、海岸保全施設の検討を踏まえ、具体的な対策工法を絞り込んでいきます。
県は、引き続き、市と連携して、地元住民のご意見を伺いながら、鎌倉市内の海岸保全施設の整備等にしっかり取り組んでまいります。
私からの答弁は以上です。
(要 望)
次に、鎌倉市内の海岸保全施設の整備について、要望いたします。
地震津波対策の先進的な取組としては、お隣の静岡県の取組が挙げられます。
津波対策静岡方式や静岡モデル防潮堤の整備など、お隣の静岡県と本県の取組を比較すると、津波対策への対応を早める必要があると考えます。よりスピード感を持って、またしっかりと、地域の方々と交流し、説明責任を果たし、合意形成が図れるよう、地元自治体と連携をしながら取り組むことを、要望いたします。


