民主党鎌倉市議会議員団では山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設に関し、「時期尚早であり、慎重に対応する必要がある」と主張してきました。その際に、神奈川新聞で報じられたタイトルの記事を紹介しておりました。当サイトで紹介したことがなかったため、改めて紹介したいと思います。
なお、太字部分はカナロコには記載がありませんが、紙面には載っていた文章です。また下線は私が引きました。
以下、引用開始
下水汚泥からガス化 国交省 実証実験で概算要求 神奈川新聞/カナロコ 8月21日
国土交通省は20日、下水処理場にたまる汚泥から低コストでメタンガスをつくり出す新技術の実証実験に来年度から乗り出すことを決めた。来年度予算の概算要求には35億円を計上、2~3の処理場を公募で選んで実証プラントを造り、約2年間で実用化にめどを付ける考えだ。
エネルギー源として汚泥の利用を促し、地球温暖化対策に役立てるのが狙い。地方自治体への普及を図るため、実用技術を盛り込んだガイドラインを作成する予定。
実証実験では、下水汚泥を効率良く発酵させメタンガスをつくり精製するプラントや、メタンを取り出した汚泥を固形燃料にする施設を建設。安定的に低コストでメタンなどをつくる方法を検証、工場や発電所で利用し問題がないかも調べる。
このほか、下水汚泥に家庭から出る生ごみなども加えメタンを発酵させる実験も行う。また太陽光発電施設や処理水を使った小規模の水力発電施設も併設し下水処理場の省エネも進める。
メタンガスの利用例では、神戸市が処理場にガスステーションを併設し天然ガス車に供給したり、金沢市では都市ガスに混ぜて一般家庭に供給している。ただ今の技術では効率が悪くコスト高のため小さい処理場には普及していないのが実情だ。
下水汚泥には、家庭などから排出された有機物や泥が混じり、間伐材などと同じバイオマス(生物資源)に分類される。
以上引用終わり
記事にもあるように現在の下水汚泥をメタン発酵させる技術は全国で300施設程ありますが、『バイオマス技術ハンドブック―導入と事業化ノウハウ(オーム社)』(P423)によれば、「既存の技術でメタン発酵を行うことによって、下水汚泥に含まれる有機物の50%程度をバイオガスに転換することができる」、「現在、より効率の高い新しい下水汚泥のメタン発酵技術として、高濃度高温消化、高濃度混合消化、及び分解促進型高濃度消化などが開発されつつある。これらの新技術が実用化されると、下水汚泥の減量化だけでなく、エネルギー回収効果も大幅に向上できると期待される。」と記載されております。
上記の新聞記事やバイオマス技術ハンドブックに記載をご覧いただければ、メタン発酵技術そのものがこれからの技術でありこれから発展していく―言い換えれば「発展途上」の技術であることがご理解いただけると思います。
国土交通省 平成23年度 都市・地域整備局関係 予算概算要求概要 平成22年8月 国土交通省都市・地域整備局
http://www.mlit.go.jp/common/000122347.pdf
PDFの13枚目に記事の予算概算要求「下水道に関する革新的技術の実用化の促進・下水道革新的技術実証事業」について書かれております。

